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うわべを飾るアート 鏝絵 – 荒俣宏講演会

うわべを飾るアート鏝絵うわべを飾るアート鏝絵物(もの)は、霊(モノ)であり
粗末に扱うとモノノケとなる

長岡市摂田屋、機那サフラン酒本舗の鏝絵蔵修復記念に開かれた荒俣宏先生の講演会「うわべを飾るアート 鏝絵」を聴きに行ってきた。
荒俣先生の豊富な博物学的知識から、繰り広げられる講演は非常に楽しい。
1時間といわず、2時間でも3時間でも聞いていたい気分にさせられる。
西洋のフレスコ画との比較にはじまり、近年なぜ衰退してしまったのか、同じように打ち捨てられていた西洋のグロッタ様式の庭園が近年注目を浴び始めてきているのはなぜかと言った考察が非常に興味深い。
また、左官の官位にまつわる話や、そこから派生したトリビアで従四位をもらった象の話などの本筋から外れた話も愉快だ。
この濃いいアート、地元の人間としてもぜひ大事にしていきたいものだ。

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絶の島事件

絶の島事件?シム・フースイVersion5.0絶の島事件?シム・フースイVersion5.0
 著者:荒俣宏

「わかっていないのね、龍人。わたしがいった魔というのは、あなたのことだわ」

400年前に、鳥羽の海に消えた幻の島「絶の島」。
「風水の故郷トバ」というテーマで町おこしを行うため、風水の見立てを依頼された風水師・黒田龍人は、絶の島と九鬼水軍の秘宝にまつわる事件に巻き込まれていく。

風水師・黒田龍人と霊能を持つ助手有吉ミヅチが主人公のシム・フースイシリーズ第5作目。
今作では、痛めれば痛めつけられるだけ霊能を発揮するミヅチの霊能は残念ながら発揮されません。
# それどころか、ミヅチに優しく接する龍人というありえない展開も!

荒俣先生の博物学的知識が随所に織り込まれるこのシリーズ。
オカルト・呪術・風水・催眠術など、お嫌いで無い方にはオススメです。

帝都物語

21CH6E9BANL._SL75_.jpg帝都物語ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 出演: 嶋田久作, 勝新太郎, 石田純一, 佐野史郎
 監督: 実相寺昭雄
天より来たれ護法

渋沢栄一寺田寅彦幸田露伴泉鏡花などの実在の人物が、将門の怨霊を呼び起こし帝都東京を壊滅させんとする魔人加藤保憲と、陰陽道・風水・鬼門遁甲・ロボット学天則・考現学などを駆使して戦うお話。
対する加藤も式神をうったり、蠱毒を用いたり、地脈を操ったり、護法童子を呼び出したりして対抗します。
原作は荒俣宏
映画もさることながら、荒俣先生の膨大な博物学的知識をぶちこんだ小説版の方がオススメ。

なんか、GyaOで無料配信してたので、つい見直してしまった。
はっきり言って原作読まないと判りません。

見直してみて気づいたんだけど、鬼のデザインはH.R.ギーガーが手がけてたんですね。
金かかってるなぁ。

ワタシnoイエ

ワタシnoイエ
 著者:荒俣宏

風水ホラー「シム・フースイ」シリーズの第1作。

新婚家庭に異常発生するカビカビカビ
新妻はカビノイローゼで狂っていく、困惑した夫は風水師「黒田龍人」に相談するが

前代未聞のカビホラー。さすが荒俣宏、着眼点が違います
風水に関する薀蓄満載のホラーです。
風呂のカビ掃除に追われる主婦の人には本気で怖ろしい小説。
#凄いニッチ小説だな(^^;;;

妖怪大戦争

41ZVB3NHB0L._SL75_.jpg「妖怪大戦争」
 著者:荒俣宏

祝!魔人加藤保憲 復活!!
もう、なんて言うかそれだけで嬉しいです。

加藤が妖怪と怨念のこもった廃棄物を混ぜ合わせて作った機怪で帝都東京を壊滅させようと企む話。
#実際の主人公は加藤を倒して日本を救おうとしている小学生「稲生タダシ」なんですが (^^;;;
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