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ルカ?楽園の囚われ人たち

51P2RHA36BL._SL75_.jpgルカ?楽園の囚われ人たち
やっと読み終わりました〜。
なーんか、途中に2冊くらい別の本を挿んだ気がするぜ。

ストーリーはまあ、最近どうもゲームとかによく見かけるようになった気がする、滅亡後の閉鎖された世界の話。世界で最後の1人の生き残りの主人公と、それを取り巻く犬1匹+幽霊5人+コンピュータ2台が繰りひろげる話。

最初の話の進み方にはどーにも付いていけず、間に2冊別の本を読んじゃうくらいに止まったりしていたものの、中盤過ぎた辺りからは良い感じの展開になってきて、休まずに最後まで読み進める事ができました。ご購入後、途中で読むのを止めている方がおりましたら、歯を食いしばって進む事をオススメします(笑)。

まあ、最後まで読んでしまえば作品のテーマにしているであろう部分もよくわかり、物語の展開のさせ方がもう少し上手くなれば結構いい作品として評価出来るのではないでしょうか。

オススメ度合いは微妙ですかね(苦笑)。

以下、ネタバレ含むので別文
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魔界転生

510NE23SZPL._SL75_.jpg「魔界転生」
 著者:山田 風太郎

山風忍法帖シリーズの中でも最高傑作にあげられるのではないでしょうか。
久しぶりに読み直しました。
同時代に生きた剣豪達を一同に集めて、さて誰が一番強いのか?ってな小説です。
忍法とバテレンの妖術を組み合わせた怪しげな術で死んだはずの剣豪達も魔人として、この世に転生しています。

まず、顔ぶれがものすごい。
敵側の魔界転生衆には田宮坊太郎、宝蔵院胤舜、柳生如雲斎、柳生但馬守宗矩、天草四郎時貞、荒木又右衛門、宮本武蔵。
柳生十兵衛側には、木村助九郎、関口柔心、田宮平兵衛。
こいつらが丁々発止とやり合うんですから、伝奇小説ファンにはたまりませんなぁ。
#まっとうな歴史小説ファンは読んではいけません 😛

やはり山田風太郎は良い

閉じられた世界?絶望系

絶望系 閉じられた世界 電撃文庫 (1078)閉じられた世界?絶望系
買いました〜。

前回の「涼宮ハルヒの動揺」に続いての谷川 流先生の作品です。

基本的な登場人物は 8 人。
物語は 7 日間に渡って展開します。

物語の冒頭は
ある 8 月なのにやけに涼しい夏。
杵築の所に友人の建御から電話が掛かってくる。
建御の苦渋に満ちた声は告げる。
『俺の部屋に天使と悪魔と死神と幽霊がいる』
それが、世界の終わりの始まりであった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下別文
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涼宮ハルヒの動揺

41R6G62P7KL._SL75_.jpg涼宮ハルヒの動揺買いました〜 & 読み終わりました〜。

いやいや、でも何というかパワーダウンですなぁ〜。しかも、巻を追う事に(汗)。

とはいえ、それでもライトノベルの中では人気 No.1 だとか! まあ、確かに最初の巻はかなり面白かったからなぁ〜。
個人的には、面白さの継続という意味では「学校を出よう!」シリーズの方が、面白さを保っている気がするんですよね。何というか何でもありありの設定を許した上で、全員人外という特異性を持たしているが故に(笑)。
でも、売れているのは「涼宮ハルヒ」シリーズの方。これはやっぱり、イラストレータの違いというものなのでしょうか?! 恐るべしライトノベルぅ〜

でまあ、中身の方ですが
パワーダウンはしているものの、主人公の妄想と独白は健在。これを楽しみにしている方にはまだまだそれなりにイケそうであります。でも! それ以外のキャラがねぇ〜(苦笑)。何よりもハルヒが弱い(涙)。昔はもっと壊れまくったキャラだった気がするのになぁ〜。
でも、とりあえず各組織に対する対抗勢力の影も見え始め、物語はこれから更に展開を進めていきそうな気配ではあります。大体、6 冊でてもまだまだ物語の中では 1 年も経過しておりません。どー話を進めていくのでしょうか
これからも応援しながら楽しんでいきたいと思います。

なに?! おまけの一言???
えーと、うーんとね

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12月のベロニカ

だい〜ぶ前ですが(汗)。51T6GC9QZHL._SL75_.jpg12月のベロニカ買いました〜。
これ、えぇ〜話なんですよ。面白いんですよ。
未だに『ライトノベル』の枠組みがイマイチよくわかってないので、これがラノベになるのかそうでないのかの判断がよくわからなかったりするのですが、出版社的にはラノベとして扱ってもいいのかな。ファンタジア長編小説大賞の第14回大賞をとった作品らしいので、そういう意味でもラノベに近い位置づけのように思えるのですが。これが、そんなもんじゃないのです! 練り上げられたストーリーと、考えられた演出効果。他のラノベにはない面白さがあるのです!
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眠り姫

21XPYBWCZZL._SL75_.jpgというわけで、ちょっと予告した眠り姫です。12月のベロニカの貴子潤一郎氏の短編集です。
表題作の『眠り姫』は、『12月のベロニカ』の外伝的な位置付けの作品です。しかし、時代も世界観も異なる現代に、主人公とヒロインの立場、そしてシチュエーションだけを持ってきて外伝という形にするやり方は、今までに見た事が無くとても新鮮でした!!!

というか! 実は、私はこの短編の方からはいっちまったんですよねぇ〜。失敗した(涙)。まあ、でもシチュエーションメインなので、そんなに『12月のベロニカ』のネタばらしにはなってないんですけどね。どちらかというと、一緒に納められている『さよなら、アーカイブ』の方が、ネタばらしチック。でも、これを読んでいたから『12月のベロニカ』でヒロインが叫んだ瞬間に全てを把握できたのもあるのかもしらんびみょ

とはいえ、この作品を奨めるのはそこらへんの話ではありません。ちょっぴりえっちぃなホラー『汝、信心深き者なれば』でも、よくわからない SF 『水たちがあばれる』でもありません。
『探偵真木シリーズ』これです! 最高です! これだけで、新しく書いて欲しいです!

もぉ、この作品に関しては私の貧困な語彙力では語りません。いや、語れません。読んでくらさい。
まあ、あえて真木の言葉を借りるならば
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ぼっけえ、きょうてえ

5192M29YPYL._SL75_.jpg「ぼっけえ、きょうてえ」
 著者:岩井 志麻子

バラエティに出ている岩井さんはただのスケベおばさんですが、この本の表題作は怖いです。

女郎が客に岡山弁で寝物語を聞かせると言うスタイルになっているのですが、最後まで読ませます。
読後、表紙絵の美人画を見直すとさらに怖い感じ。

八犬伝

5176CGVY9ZL._SL75_.jpg「八犬伝」
 著者:山田 風太郎

滝沢馬琴が活躍する”実の世界”と、八犬士達が活躍する”虚の世界”が交互に描かれます。
馬琴が友人の北斎に八犬伝のアイデアを話すといった構成です。
虚々実々入り乱れ、なかなか読み応え十分。

じつは20数年ほど前になにげなく読んだこの本が、私が山田風太郎を読み出すきっかけになった本だったりします。
今でも、たまに読み返したくなる一品。

ヴァーチャル・ガール

「ヴァーチャル・ガール」
 著者:エイミー・トムソン
 訳者:田中 一江

ちと古い本ですが、なかなか良いです。

舞台はアメリカ、主人公はNerdのアーノルドに作られたAIマギー。
ボディを与えられたマギーが初めて町に出たとき、あまりの入力情報の多さにオーバーロードする辺りの描写は圧巻。
# その割にはあっさりと解決しちゃいましたが (^^;;
前半はアーノルドとマギーの旅を中心に描かれ、後半はアーノルドと別れたマギーがネット上で他のAIと出会い成長していく様をえがきます。

とにかく、マギーちゃんが可愛い。前半のダメダメなアーノルドも良い。
# 後半ではアーノルドは出世して偉そうな学者になっちゃいますが(T-T)

1993年発表の作品ですが、今読んでも面白い一品です。

ソウル・アンダーテイカー

だいぶ前ですが、51XZC1Z2KGL._SL75_.jpgソウル・アンダーテイカー買いました。
いやまあ、ダブルブリッド(最初の)巻が好きだった絡みで、未だについ買ってしまう作者の作品ですね。いやいや、決して最近のダブルブリッドがつまらないというわけではないのですけどね。ちょっと面白くはなくなってるというだけです(爆)。
なんでそれなのに読み続けているかというと、残酷な描写が見たい! この一言に尽きる気がします。個人的な評価としては、ダブルブリッドといえばグロ! もう何というかグロ!
ドロドロでグロ! ベタベタでグロ! ボキボキのバキバキでグロ!
子猫が出てきてもグロ! ヒロインの恋人(?)が出てきてもグロ!

とまあ、きりがないのでソウル・アンダーテイカーの話に移ると
残念(?)ながら、こっちの作品はそんなにはグロではありませんでした。多少、主人公のエーテルの描写に名残を感じるものの、基本路線は馬鹿! ヒロインが馬鹿! 行動が馬鹿! 言動も馬鹿!

ドジっ子・天然ボケといえば、未だにそれなりの人気が残る“萌えジャンル”の非常に重要なポイントで、“美少女”と付く系統のゲーム・マンガ・アニメ・etcetcの世界に置いては必須のスキルとすら言えます。しかし! このソウル・アンダーテイカーの主人公「江藤比呂緒」嬢は、そんな生やさしいものではない
馬鹿主人公、しかもお供が幽霊とはいえ“猫”という時点で、私もすっかり“萌え”系のライトノベルかとばっかり思ったのですが。本当にただの馬鹿でした!!!

いや〜、いいですね。これからが楽しみですね。ストーリーのあちこちに仕掛けられている伏線と思われる箇所も多々あるので、是非話を続けていって欲しい作品ですね。しかも、伏線が巧妙に、そしてバレバレにグロ!の世界へと続いている気がする点もたまらないですね

皆さんも、機会がありましたら是非ご一読ください。そして、グロの世界を暑く苦しく語り合いましょう!(やめれ)。

疲れているせいか、文章がメタメタのボロボロですねすみません(反省)。