少し変わった子あります
著者:森博嗣
「孤独を感じるためには、孤独じゃない状況を知らなければならない。そうじゃありませんか?
その対比があってこそ、孤独だと感じるわけです。」
小山教授が、後輩の荒木に紹介された少し変わった名もない料理店。
必ず一人で訪れねばならず、営業場所は毎回変わる。
顔を見せる店員は三十代と思われる女将一人だけ。
メニューの一つとして、毎回違う若い女性が相伴してくれる。
毎回、違う趣向の会話を楽しませる連作短編集。
具象と抽象、フェティシズム、人生、孤独…色々と考えさせられます。