鴨川ホルモー
監督: 本木克秀
出演: 山田孝之,栗山千明,濱田岳,荒川良々
「このスタイル気に入ってんだ。
ノブナガとおそろだし」
京都の大学間で行われている競技「ホルモー」。一人当たり100匹のオニを使役し10人一チームで戦闘を行う。
参加サークルは京都大学青龍会、京都産業大学玄武組、立命館大学白虎隊、龍谷大学フェニックス。
京都大学青龍会第五百代目の安倍を主人公に繰り広げられる青春小説の映画版。
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ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛
出演:ベン・バーンズ,ジョージー・ヘンリー,ウィリアム・モーズリー,スキャンダー・ケインズ,アナ・ポップルウェル,ティルダ・スウィントン
監督:アンドリュー・アダムソン
「隊長がその姿で居るのなら、我々もしっぽを切ります」
ナルニア暦2300年、テルマール人の支配下にあったナルニア国では、動物はしゃべらず、木々は動かなくなっていた。
テルマール人のお家騒動でミラース卿によって、城を追われ森に逃げ込んだ若きカスピアン王子。
彼が、スーザン女王の角笛を吹いたとき、ドワーフや、セントール・ミノタウロスなどの息を潜めていたナルニア人たちが現れ、彼とともに戦うことになる。
イギリスに戻っていたベベンシー兄弟も、スーザン女王の角笛の力によってナルニア国に再び召還される。
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鹿男あをによし
著者:万城目 学
「奈良の人間は、鹿に乗るんです」
「ば、馬鹿を言え」
「最近は少なくなったけど、今でも奈良公園や春日大社の近くに住んでる人は、近くのスーパーに行くときは鹿に乗ります」
奈良の女子高に産休の代用教員として赴任してきたオレが出会った中年声で話す雌鹿。
彼?に依頼されたお使いが、実は日本を災害から守る大事な役目だったとは…
どことなく「坊っちゃん」風の登場人物たちと主人公が織り成すゆる〜いファンタジー。
歴史ネタや日本神話ネタを散りばめつつ構成されたストーリは、先が読める展開だが、それがまた妙に心地よい。
玉木宏主演のドラマ版は見ていなかったのだが、ヨメが録画していたはずなので時間があるときに見てみよう。
鴨川ホルモーがお嫌いで無い方にはオススメ。
ホルモー六景
著者:万城目 学
貧乏という言葉は、何とせつない字面をしているのか。
貧しく、乏しい。
まさに今の珠美の状況を説明するに、これ以上ない言葉だった。
オニを使役して競う競技ホルモーを題材にした短編小説6編からなるオムニバス。
前作鴨川ホルモーと、ほぼ同一時間軸で進んでいた別のお話。
伏線の張り方も、うまくなっていてなかなかに良い感じです。
この短編集だけでも十分楽しめますが、やはり前作を読んで置いた方が良いでしょう。
お気に入りは第六景「長持の恋」。
前作でギャグ要素としての匂いが濃厚だった高村のチョンマゲが、ウマイ具合に活かされている恋愛小説です。
今作で登場した新たなホルモーサークル"同志社大学黄龍陣"を交えたホルモー合戦を長編として読んでみたいですね。
鴨川ホルモー
著者:万城目 学
「このごろ都にはやるもの、
勧誘、貧乏、一目ぼれ。
葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。
腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、
出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。」
京都の大学間で行われている競技「ホルモー」。一人当たり100匹のオニを使役し10人一チームで戦闘を行う。
参加サークルは京都大学青龍会、京都産業大学玄武組、立命館大学白虎隊、龍谷大学フェニックス。
京都大学青龍会第五百代目の安倍を主人公に繰り広げられる青春小説。
主人公安倍とサークル間の人間関係にスポットを当てた作りになっています。
ホルモーやオニと言う大きな謎を置いてけぼりに、学生生活や人間関係に悩む主人公が良い。
キャラ立ちも良いし、このホルモーを題材に話を展開して行くのであれば、かなりうまい掴みになっている作品。
次作以降では、競技としてのホルモー自体をもっと掘り下げた作品もほしいところ。
二大陰陽師の名前を冠せられた主人公(安倍)とライバル(芦屋満)の対立も気になるところ。
軽い青春小説が読みたい方にオススメ。
ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
出演:ジョージー・ヘンリー,ウィリアム・モーズリー,スキャンダー・ケインズ,アナ・ポップルウェル,ティルダ・スウィントン
監督:アンドリュー・アダムソン
「僕は悪いフォーンだ。だってあなたを誘拐した」
第二次大戦下のイギリス、ベベンシー兄妹が疎開先の屋敷の衣装ダンスから行き着いた先は100年もの間、白い魔女(ティルダ・スウィントン)が支配しているナルニア国だった。
彼らはナルニア国の創造主アスランと共に白い魔女からナルニア国を取りもどすべく戦うことになる。
観ました。中々良かったです。
特筆すべきは白い魔女役のティルダ・スウィントン。強い、美しい、カッコいい。
ラストのアスラン軍との戦闘シーンでは右手にマジックワンド、左手に剣を持ち暴れまくり!
彼女のクールな美貌が無ければ、この映画の魅力も半減でしょう(T-T)
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ブラザーズ・グリム
出演:マット・デイモン, ヒース・レジャー, モニカ・ベルッチ, レナ・ヘディ
監督:テリー・ギリアム
ウィル(マット・デイモン)とジェイク(ヒース・レジャー)のグリム兄弟がマルバデンの森で起こった10人の少女誘拐事件を解決する話。
久しぶりのギリアム監督らしい作品にオジサンはメロメロです(T-T)
舞台となる19世紀のフランス占領下のドイツの田舎町の風景や、フランス軍将軍の職務室、鏡の女王の居城などのセットの緻密さ。
そして何よりも、鏡の女王を演じるモニカ・ベルッチの人間とは思えない美しさ!
#モニカ・ベルッチは「ドーベルマン」、「マレーナ」、「パッション」など、私好みの映画を語る上では欠かせない名女優ですが、一層磨きがかかってますねぇ。
「バンデットQ」、「クリムゾン〜老人は荒野を目指す」、「バロン」など初期のギリアム作品が好きな人にオススメ。
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レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
出演:ジム・キャリー, ジュード・ロウ, エミリー・ブラウニング
監督:ブラッド・シルバーリング
謎の火事で家と両親を失った3人の姉弟、彼らの後見人のオラフ伯爵は遺産だけが目当てだった。
彼らを襲うオラフ伯爵の策略から得意の「発明」「読書」「噛み付き」で難を逃れるのだ。
とにかくオラフ伯爵(ジム・キャリー)のアクが強すぎ。
主役であるはずの3人姉弟が完全に食われてます。
いやジムの演技はすげぇ良かったんですがね、3人姉弟がもうちっと頑張ってほしかった。
#せっかくの特技があまり生かされてない感じ(T-T)
ただし、オープニング、エンディングアニメの雰囲気と衣装・美術は素晴らしいです。
この雰囲気にハマれば十分楽しめるでしょう。
「ナルニア国物語」が映像化されてるんですね。
「第1章ライオンと魔女」の日本公開は2006年3月14日。
うぅ、今から楽しみでならない。
関連サイト:ナルニア国物語 公式HP
ぼくらの (3)
作者:鬼頭 莫宏
IKKI COMIX / 小学館
買いました〜。
う〜ん、いいですねいいですねいいですかい?
切なさ大爆発
キテますね〜。
面白いですね〜。
ストーリーは、地球の平和を守る為に、宇宙から来た敵と少年少女が巨大ロボットに乗って戦うというもの。まあ、ここまではよくある設定。戦闘に負けちゃうと、地球が滅びちゃうらしい…というのも、そんなに珍しくない設定。
ここまでいいですか? いいですねぃ?
設定として面白いのが操縦した子供は必ず死ぬって設定。だから、来襲する敵の数だけ生け贄の子供が用意されています。
どうです? 切ねぇですね〜。良いですね〜。
子供故の純粋さ。子供故の捻くれた視点。子供故の諦め…。
何も知らずに熱血漢だけで戦闘に勝利して命を落とす者…。
知らなかった事実。見たくなかった事実を知って絶望しながら命を落とす者…。
両親の代わりに兄弟を支えてきた立場故に、兄弟の為に胸を張って命を落とす者…。
世間に威張れなくとも、常に誇りを持って生きてきた母親を想い。同じく胸を張って死を受け入れる者…。
更に今回は、臆病で逃げだそうとした仲間を殺し。そして、自分が世界を救うのだから…というのを理由に、恨みのある人間を全て殺そうとする者まで現れて凄い状況に!!!
こういう世界観を思い付く事も凄いな〜と思うし、各子供の考え方を上手く描く作者に正直感動です。
う〜ん…どういう方に勧めるべきなのだろう?(汗)
絵は、そんなに極端に好き嫌いの分かれるものじゃないと思います。
とにかく色々考えさせられる…
そんな作品が好きな方にオススメです!
− おまけ −