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εに誓って

51H9YEYDHML._SL75_.jpgεに誓って
  著者:森博嗣
「人間は理由があるから殺すんじゃない、殺すための理由を探すんだよ」

Gシリーズ4作目。
ジャックされた高速バスに乗り合わせた山吹早月と加部谷恵美。
そして、バスの乗客名簿には「εに誓って」という謎の団体が
那古野で事態を見守る西之園萌絵と海月及介は真相に至れるのか?
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ネコソギラジカル(上)(中)(下)

51BX8CN1J2L._SL75_.jpg51KAQ16CQ6L._SL75_.jpg5197NYEVFTL._SL75_.jpgネコソギラジカル (上) 十三階段ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種ネコソギラジカル (下) 青色サヴァンと戯言遣い
著者:西尾 維新
講談社NOVELS
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買いました〜。

大団円なのか?

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レタス・フライ

406182466X.09._SCTHUMBZZZ_.jpgレタス・フライ
 著者:森博嗣
短編2編とショートショート5編からなる短編集。
無駄な言葉を削ぎ落とした詩的で鋭利な言葉で書かれるショートショート5編は、どれも絶品。

お気に入りは、久々のあの人達が登場する「ラジオの似合う夜」と、煙突掃除人に起こった不思議な出来事を描いた「証明可能な煙突掃除人」
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今昔続百鬼?雲

51CY2NYAEGL._SL75_.jpg今昔続百鬼?雲ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 著者:京極夏彦

全身妖怪研究家多々良先生と、伝説収集家沼上君が巻き込まれた不可思議な事件の話。
事件に巻き込まれようが自分の身が危ないときだろうが、いつも妖怪のことしか考えていない多々良先生がなんとなく真相を看破

すべての話に言えることですが、多々良先生は「鳥山石燕 画図百鬼夜行」に描かれる妖怪のことしか考えていません。
そして、クライマックスになると百鬼夜行図に描かれた二重三重の意味に気づき、それを聞いていた犯人が勝手に勘違いして自供し始めると言うなんとも楽しい展開。
しかも多々良先生本人は事件の真相にはまったく気づいていないと言う不思議な話。

最後の話には中野の古本屋もゲスト出演します。
多々良先生ファン必読の一冊。
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ヒトクイマジカル?殺戮奇術の匂宮兄妹

51GRAPNZTML._SL75_.jpgヒトクイマジカル?殺戮奇術の匂宮兄妹ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
著者:西尾維新
講談社NOVELS
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買いました〜。

《百万ドルの笑顔、ただしマクドナルド》

かつ

《サマータイム導入、ただし吸血鬼》

かつ

《顔面セーフあり、ただしボクシング》

み・た・い・なーっ!

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クビシメロマンチスト?人間失格・零崎人識

51YWWCV1MXL._SL75_.jpgクビシメロマンチスト?人間失格・零崎人識ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
著者:西尾維新
講談社NOVELS
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買いました〜。

愛されなかったということは

生きなかったことと同義である。

─ルー・サロメ─

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τになるまで待って

51Z15WEA42L._SL75_.jpgτになるまで待って
 著者:森博嗣

Gシリーズ3作目。今度は洋館密室殺人だ。
真賀田博士に関わる文献を調べに山奥の洋館に訪れた赤柳探偵と助手役で呼ばれた山吹・海月・加部谷の3人組が遭遇した密室殺人。

事件の手口自体は、後半現場に現れた犀川先生と西之園さんが5分で解決。
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奇偶

51R1M6T69RL._SL75_.jpg奇偶
 著者:山口雅也
山口雅也が本格推理小説のタブーである「偶然」に真っ向から挑む。

主人公である作家「火渡雅」の周りで起きる不可解な偶然の連鎖。
偶然起きた事件には必ずゾロ目のダイスが関連し、人物の名前は易経と関連する。
主人公と友人の精神科医が事件の背景を推理していくが、どうしても偶然性を排除することができない。

推理小説のスタイルを取りながらも事件の解決はそっちのけで偶然を俎上に載せ、物理学・数学・神学・哲学・文学・民俗学・心理学・易経などあらゆる分野からの検討がなされる。
ともすれば、読者の人間としての存在意義さえも揺らがせる力作。
屁理屈好きにはたまらない一冊。
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百器徒然袋 風

4061823795.09._SCTHUMBZZZ_.jpg百器徒然袋 風
 著者:京極夏彦
稀代の探偵、榎木津礼ニ郎と下僕達にまつわる話。
1話目「五徳猫」事件で羽田製鐵の御大を怒らせた薔薇十字探偵社の一味に羽田製鐵側が珍妙な嫌がらせをする話2話(雲外鏡、面霊気)を収録。

関わった事件を全て完全粉砕する榎木津の破壊力がスカッと爽やか。
榎木津の下僕達(本島、益田、和寅)、京極堂や待古庵・木場修などのレギュラーキャラも総出で楽しい一品です。

「にゃあんこ」
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クビキリサイクル?青色サヴァンと戯言遣い

51EC63XX4XL._SL75_.jpgクビキリサイクル?青色サヴァンと戯言遣い
著者:西尾維新
講談社NOVELS

買いました〜。

いやいや、凄まじく今さら感強い気がしますけど
随分昔に知人に勧められて、最近になってやっと買って読んだって感じです。

ストーリーは本の裏表紙の言葉を借りれば

絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が
“科学・絵画・料理・占術・工学”
五人の「天才」女性を招待した瞬間、
“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!
工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(♀)と
その冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃん(♂)は、
「天才」の凶行を“証明終了”できるのか?
新青春エンタの傑作、ここに誕生!
第23回メフィスト賞受賞作。

とまあ、こんな感じ

でも、面白いかどうかは微妙かな〜(苦笑)。
確かに、様式美を信仰している人には書けない作品だな〜とは思うところですけどね。
個人的には

既存のノベル + ライトノベル ÷ 2

という感じがして仕方がないですけど(苦笑)。

まあ、普通の推理小説も読める。
ライトノベルも抵抗なく読める人にはオススメできるのではないでしょうか。

− おまけ −
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