女信長

51D4SSYCG3L._SL75_.jpg女信長
 著者:佐藤賢一

「ああ、私は必ず勝つ。女というなら、女は博打などしない。そんな馬鹿げた真似をするのは男だけだ。
成功を確認しないかぎり、女は梃子でも動くことがないものだ。

織田信長は女だった。
女ならではの発想で世の男どもを出し抜き、斉藤道三、浅井長政をはじめとする並み居る戦国武将を誘惑し、ヒステリックに金切り声で叫ぶ。
信長が女性だったという設定で、鉄砲隊の導入や、浅井長政の裏切り、本能寺の変を描く伝奇小説。

本書では織田信長は女性です。
斉藤道三に処女を奪われ、柴田勝家をたらしこんで織田弾正忠家のお家騒動を収め、浅井長政と大恋愛をし、御濃の侍女"御長"として明智光秀と密会する。
また、力弱い身ならではの発想で、鉄砲隊や三間半の長槍隊を導入したりします。
圧巻は終盤の秀吉との対立シーン。
「女と侮るか!」「猿と侮るか!」

話の骨子は、同著者がジャンヌ・ダルクを描いた傑作「傭兵ピエール」と同じですね。
ジャンヌと信長の違うところは、信長が誰とでも寝てしまうところでしょうか。あと、ピエールに比べて光秀があまりにも物分りが良い (^^;;;

終章で、"本能寺の変"後の御長こと信長と光秀のその後が家康と光秀の対談で描かれます。
ハッピーエンドですが、このへんの後日談も"傭兵ピエール"を思い起こさせる一因。

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