λに歯がない
著者:森博嗣
「すべては、イメージだ。生きていることも、生きているとイメージしているだけだ。
死んでいる状態も、生きているものが、死んでいるとイメージしているだけだ。」
密室状態の研究所で発見された4つの歯を抜かれた銃殺死体。
それぞれのポケットには「λに歯がない」と書かれたカードが。
犯人の逃走経路は?そしてカードに記された文字の真意は?
Gシリーズ5作目、西之園嬢はでずっぱりです。
ますます影が薄くなる海月君。
そして、やっと登場。保呂草さん。
トリックは久しぶりの大仕掛けです。
もちろん、犀川先生は早い段階で気づいてました。
Gシリーズは単体では評価しづらいですねぇ。
一つ一つの事件の裏で動く真賀田博士と、そのトリマキ連を想像しながら読み進むのは楽しいです。
評価はシリーズ終了後に総括して行ったほうが良さそうです。
なので、S&Mシリーズ、Vシリーズ、Gシリーズを読んできている人にしかオススメできかねます。
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taka さん、どもです。
「人に歯がない」の方が、なんとなく意味が通じますね。
Gシリーズは、事件に必ずギリシャ文字のメッセージが関連しているのですが、それぞれの事件は独立していて、関連が無いように見えます。
次回作は「η(イータ)なのに夢のよう」
どうもです。
λを人と読んでしまいました。最近本当に目が悪いな、と思います。