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深泥丘奇談

深泥丘奇談 (幽BOOKS)深泥丘奇談
 著者:綾辻 行人

この世には不思議なことなど何もない—とは、おそらく今この国でもっとも有名な古本屋の決め台詞だが、本当にそうだろうか、と近頃しばしば思うようになった。

晩春の黄昏時、語り手である作家が眩暈を覚えて入った深泥丘病院。そこで出逢った医師・石倉(一)〜(三)と看護師・咲谷。
語り手と彼らとの間に起きた不思議な出来事をつづる連作短編集。


  • 精密検査のため、短期入院した病院内で奇怪なモノを目撃する
  • 丘の向こう
    深泥丘の向こう側、語り手が知らなかった"Q電鉄の如呂塚線"を走る奇怪なモノ
  • 長びく雨
    長雨が続くと良くない事が起こる
  • 悪霊憑き
    ソトト・ダゴンなど、クトゥルー神話っぽいフレーズが散りばめられた本格推理
  • サムザムシ
    歯科治療に対する生理的恐怖
  • 開けるな
    最後のドンデンが楽しい
  • 六山の夜
    五山の送り火を舞台にした幻想の夜
  • 深泥丘魔術団
    秋祭りの夜に病院で開催される奇術ショー

  • 自宅周辺に出没する謎の生き物

強烈に怖いホラーではありませんが、どれも雰囲気があって良いです。
クトゥルー神話や、ドグラ・マグラ好きにはオススメできるかな。

絶の島事件

絶の島事件?シム・フースイVersion5.0絶の島事件?シム・フースイVersion5.0
 著者:荒俣宏

「わかっていないのね、龍人。わたしがいった魔というのは、あなたのことだわ」

400年前に、鳥羽の海に消えた幻の島「絶の島」。
「風水の故郷トバ」というテーマで町おこしを行うため、風水の見立てを依頼された風水師・黒田龍人は、絶の島と九鬼水軍の秘宝にまつわる事件に巻き込まれていく。

風水師・黒田龍人と霊能を持つ助手有吉ミヅチが主人公のシム・フースイシリーズ第5作目。
今作では、痛めれば痛めつけられるだけ霊能を発揮するミヅチの霊能は残念ながら発揮されません。
# それどころか、ミヅチに優しく接する龍人というありえない展開も!

荒俣先生の博物学的知識が随所に織り込まれるこのシリーズ。
オカルト・呪術・風水・催眠術など、お嫌いで無い方にはオススメです。

SAW III トレーラー 解禁

SAW III の予告編映像が公式サイトでも表示されるようになりましたね。
全米公開は10月27日とのことですが、日本公開はいつだろう。
#どうせ、観るのはDVDが出てからだろうけど (^^;;;

関連記事:SAWSAW II
関連サイト:[ SAW III OFFICIAL MOVIE SITE ]

屍鬼

412KQV6K53L._SL75_.jpg414PVP4862L._SL75_.jpg屍鬼〈上〉ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
屍鬼〈下〉
 著者:小野不由美

村は死によって包囲されている。

樅を育てて生きてきた外場村は、その夏異常な数の死者に見舞われていた。
前駆症状は軽い貧血に見えるが溶血も失血の痕跡も無い、しかしその後わずか2〜3日で症状が激烈に悪化し、ついには多臓器不全で死に至る。
また、それと前後して村人たちが夜中に転居していくという不可解な現象も起こる。
原因を調べていた医者尾崎と、幼馴染である僧侶静信が達した答えは
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ワタシnoイエ

ワタシnoイエ
 著者:荒俣宏

風水ホラー「シム・フースイ」シリーズの第1作。

新婚家庭に異常発生するカビカビカビ
新妻はカビノイローゼで狂っていく、困惑した夫は風水師「黒田龍人」に相談するが

前代未聞のカビホラー。さすが荒俣宏、着眼点が違います
風水に関する薀蓄満載のホラーです。
風呂のカビ掃除に追われる主婦の人には本気で怖ろしい小説。
#凄いニッチ小説だな(^^;;;