洋画」タグアーカイブ

DER UNTERGANG

51QCC4XM4EL._SL75_.jpgヒトラー 〜最期の12日間ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 出演:ブルーノ・ガンツ, アレクサンドラ・マリア・ララ
 監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル

ベルリン陥落とドイツ第三帝国の終焉までの数日間を、総統の秘書ユンゲの視点から描いた作品。
戦争物だが派手な演出は無く、抑え目の演出と客観的な視点で描く。

ヒトラーをステレオタイプな冷酷な独裁者としてではなく、一人の人間としての懊悩と錯乱を描く。
妻エヴァや少年たちに対する優しい姿と、作戦室での孤独な錯乱した指導者を演じ分けたブルーノ・ガンツの迫真の演技がすばらしい。

大戦末期の絶望の中、規律を失い酒に溺れる将校たちと、反戦的な軍医、陥落寸前のベルリンを必死で守ろうとする少年兵たちの対比が物哀しい。
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Million Dollar Baby

51JW8SMF2ML._SL75_.jpgミリオンダラー・ベイビー ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 出演:クリント・イーストウッド, ヒラリー・スワンク, モーガン・フリーマン
 監督:クリント・イーストウッド
ボクシングジムオーナーのフランキー(クリント・イーストウッド)と女性ボクサーのマギー(ヒラリー・スワンク)の栄光と挫折を描いた物語。
派手さは無いが、しみじみと心にしみる映画です。

一言で言えば、クリント・イーストウッドも歳とったなぁ(しみじみ)。

この映画のもうひとつの主役はアイルランド。
消え行く言語ゲール語(アイルランドの公用語)と、老兵はただ消え行くのみって感じのラストのイーストウッドの対比が涙を誘います。
もちろん、助演のモーガン・フリーマン(一度はタイトルに手が届いたボクサー)も良い味出してます。

しみじみとしたい人にオススメ

Eternal Sunshine of the spotless mind

51PJ9TGR2HL._SL75_.jpgエターナル・サンシャインir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 出演:ジム・キャリー, ケイト・ウィンスレット, キルスティン・ダンスト, マーク・ラファロ, イライジャ・ウッド, トム・ウィルキンソン
 監督:ミシェル・ゴンドリー

ジョエル(ジム)は、特定の記憶だけを消すことができる手術により自分の記憶を消してしまった恋人クレメンタイン(ケイト)に腹を立て、自分の記憶からも彼女を消そうとする。
しかし、手術中に蘇ってきた彼女との記憶が段々といとおしくなってきて、手術に抵抗するが
脚本はマルコヴィッチの穴と同じチャーリー・カウフマン。

latifa さんのエントリを読んでから、ずっと観たかった映画ですが、ようやっと観れました。
良かったです。って言うか、私的にはかなりポイント高いです。
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Old Men in New Cars

ゲット・ザ・マネーゲット・ザ・マネー
 出演:キム・ボドゥニア, トーケル・ペターソン, イエンス・オキン, イーペン・ヤイル, ニコライ・リー・カース, トマス・ビルム・ヤンセン
 監督:ラッセ・スパング・オルセン
刑務所から出所したばかりのハロルドが死期の迫った恩人ムンクの頼みで、ノルウェーで服役中の彼の一人息子ルービック(凶悪な殺人犯)を脱獄させる。
無事脱獄したルービックとハロルドはムンクの手術代を稼ぐために銀行強盗を企てるが

デンマーク産犯罪映画!強烈です。
行き当たりばったりで犯罪を重ねるハロルドと仲間たち、そこに殺人鬼ルービックの初めての生きている恋人ミラ(銀行強盗したときに人質として連れてきた女!)が絡み、ドタバタが続きます。
先の読めない刹那的な展開にオジサンはメロメロです。
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In Ladies Room

21RE2YH0S3L._SL75_.jpgレディースルームir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 出演:グレタ・スカッキ, ベロニカ・フィアース, モリー・パーカー, ジョン・マルコヴィッチ
 監督:ガブリエラ・クリスティアーニ

前半は、脚本家の妻と、脚本家の愛人の新人女優が、控え室(女子トイレ)で化粧をしながら議論する話。
後半は、オペラ劇場で妻と愛人がはち合ってしまいオタオタする情けない男の話。
前半・後半の話が少しずつリンクしています。

特に後半の、妻と愛人を合わせないために四苦八苦するが、結局2人は女子トイレで合ってしまい、気になる夫(マルコヴィッチ)が女子トイレを覗こうとして、またしても四苦八苦。
ところが妻と愛人はトイレで意気投合、和気藹々と話しこんでしまうが、マルコヴィッチが2人に贈ったプレゼントが全く同じだったことでバレてしまい

いやもう、後半の話の主役ともいえるマルコヴィッチの怪演が楽しい一品です。
ラテン系ダメオヤジを思いっきり怪演してくれてます。
愛すべきダメオヤジ好きな方にオススメ。

BORN TO FIGHT (邦題:7人のマッハ!!!!!!)

七人のマッハ!!!!!!! プレミアム・エディション七人のマッハ!!!!!!!
 出演: ダン・チューポン, ゲーサリン・テータワッタクン
 監督: パンナー・リットグライ

18日に観てきましたヨ(ストーリー、キャストの詳細はこちらからどうぞ)

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Les Kidnappeurs

B00005HKDY.09._SCTHUMBZZZ_.jpgir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9キッドナッパーir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 出演: メルヴィル・プポー, エロディ・ブシェーズ, ロマン・デュリス, イザーク・シャリー,
 監督: グラハム・ギット
マッチョな金庫破り・アルマン(メルヴィル・プポー)、したたかなハッカー・クレール(エロディ・ブシェーズ)、女に弱いスピード狂・ゼロ(ロマン・デュリス)、すぐに発砲する詐欺師・ユリス(イザーク・シャリー)の4人が間違ってリトアニアの王子を誘拐する話。

4人の紹介をかねたオープニングが秀逸です。
この作品が発表された時期、「ドーベルマンir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9」や「スズメバチir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9」などフレンチアクションがもてはやされていましたが、それに乗っかった的な作品。
まずまず楽しめます。
フレンチアクションがお好きな方にはオススメ。

SIMONE

21JTNBM96GL._SL75_.jpgシモーヌir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 出演: アル・パチーノ, レイチェル・ロバーツ, ジム・キャリー, ウィノナ・ライダー
 監督: アンドリュー・ニコル

作る映画全てが大コケ、落ち目の監督タランスキー(アル・パチーノ)が、熱烈なファンから送られたCG美女のプログラム「シモーヌ」(レイチェル・ロバーツ)で映画を撮り、大ヒットしてしまう。
成功後、シモーヌがCGである事を隠そうとしてタランスキーがオロオロする話
初見は2003年にイタリアにスキーに行ったとき(新婚旅行とも言う)の行きの飛行機の中。

面白かったです。
特にシモーヌの正体を隠そうとしてオロオロする情けない監督タランスキー役のアル・パチーノが最高です。
一つの嘘を、大仕掛けでだまし通そうとするところはアンドリュー・ニコル監督が脚本を書いたトゥルーマン・ショーに通じるモノがあります。
そんな訳で、トゥルーマン・ショーが好きな人にはオススメ

やはりダメオヤジ映画は良い。

MONTY PYTHON’S THE MEANING OF LIFE

41YDR8XWB2L._SL75_.jpgモンティ・パイソン 人生狂騒曲
 出演:グレアム・チャップマン, ジョン・クリーズ, エリック・アイドル, テリー・ギリアム, テリー・ジョーンズ, マイケル・パリン
 監督:テリー・ジョーンズ

「ついにできた−魚類オタクのための映画が!」

「いちばんの中心は魚だ。実際これは初めて魚の観客に向けて作られた映画といってもいい。
未開拓の観客層としては最大規模に違いない。何しろ海にはごまんと魚がいるからね。
この市場を掘り当てさえすりゃ、もうこっちのもんよ!」

– テリー・ジョーンズ監督

窓際族の反抗を描いたシュールな短編「クリムゾン 老人は荒野を目指す」(監督:テリー・ギリアム)で始まるこの映画。
最高です!最高に下品ブラックです!
さぁ、モンティ・パイソンズを思う存分楽しんでください!

冷静に観ると、まず殆どの人が不快な思いをすること、うけあいの怪作
しかしパイソンズマニアの私としては、星を5つ付けないわけにはいかんのです(T-T)
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The Brothers Grimm

41FYR9B7N4L._SL75_.jpgブラザーズ・グリム
 出演:マット・デイモン, ヒース・レジャー, モニカ・ベルッチ, レナ・ヘディ
 監督:テリー・ギリアム
ウィル(マット・デイモン)とジェイク(ヒース・レジャー)のグリム兄弟がマルバデンの森で起こった10人の少女誘拐事件を解決する話。
久しぶりのギリアム監督らしい作品にオジサンはメロメロです(T-T)

舞台となる19世紀のフランス占領下のドイツの田舎町の風景や、フランス軍将軍の職務室、鏡の女王の居城などのセットの緻密さ。
そして何よりも、鏡の女王を演じるモニカ・ベルッチの人間とは思えない美しさ!
#モニカ・ベルッチは「ドーベルマン」、「マレーナ」「パッション」など、私好みの映画を語る上では欠かせない名女優ですが、一層磨きがかかってますねぇ。

「バンデットQ」、「クリムゾン〜老人は荒野を目指す」、「バロン」など初期のギリアム作品が好きな人にオススメ
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