投稿者「をかもと」のアーカイブ

Returner

519XH7NHGPL._SL75_.jpgリターナー
出演: 金城武, 鈴木杏, 岸谷五朗, 樹木希林
監督: 山崎貴
近未来、ダグラと呼ばれる宇宙生物と交戦状態にある人類。
戦争が始まった元凶を取り除くために現代にタイムスリップしてきた少女ミリ(鈴木杏)がミヤモト(金城武)と共に戦う話。

いや、もうこの映画の何が良いかって悪役溝口を演じる岸谷五朗が良いです。
以前取り上げた「犬、走る」での悪徳警官も良かったんですが、この人は悪人が似合うなぁ。
ドラマでは結構良い人を演じることが多いのですが、私はヒールを演じてるときのほうが好きです。
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期待の秋映画

ひそかにこの秋公開のブラザーズグリムに期待しています。
モンティ・パイソンズのテリー・ギリアム監督で主演はモニカ・ベルッチ!
グリム兄弟を主役に据えた話らしいですが
これはもう期待するなと言うほうが無理かと(^^;;;;

あとはSIN CITY
こちらはロバート・ロドリゲス監督、出演はブルース・ウィルス、ベニチオ・デル・トロ。
アメコミ原作のアクション物。
こちらも期待大です。

カルナヴァル戦記

21XA3JA3CKL._SL75_.jpgカルナヴァル戦記
 著者:船戸与一
カルナヴァルで熱狂するリオの街で組織の裏切り者"金承春"を狙う日本人暗殺者を描く表題作を筆頭に南米の裏の世界で生きる日本人を主役にした短編7編を収める。

舞台は白人農園主達が黒人奴隷を導入し、先住民族を奴隷として必要としなくなったために本格的に絶滅させようとした暗い歴史を持つブラジル。
切ない話が多いですが、特にお気に入りは孫娘の施術費用を稼ぐために体を張る老婆を主人公にした"おタキ"。
老婆の悲壮な覚悟が悲しい1篇です。
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CONSTANTINE

51R06P0HAXL._SL75_.jpgコンスタンティン
 出演: キアヌ・リーブス, レイチェル・ワイズ
 監督: フランシス・ローレンス

昔自殺を図ったせいで地獄行きが決定してしまったコンスタンティン(キアヌ)が神様への点数稼ぎのために人間界に紛れ込んだ悪魔を祓う話。
原作はアメコミのヘルブレイザー。
冒頭「ロンギヌスの槍」がナチスの鍵十字旗に包まれて発見される辺り泣かせます。

しかし、コンスタンティンが途中ドクターにガンを宣言されてもやめなかったタバコをラストで禁煙してしまうのはどうかと
「悔い改めた」というオチなんでしょうが、懲りずにヘヴィースモーカーのままで突き進んでほしかった。
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Bewitched

51X2CPNJ9EL._SL75_.jpg奥様は魔女ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 出演: ニコール・キッドマン, ウィル・フェレル, マイケル・ケイン
 監督: ノーラ・エフロン

アメリカンホームコメディの名作「奥様は魔女」のリメイクドラマを作る話。
「奥様は魔女」のリメイクドラマを作る際、ダーリン役の俳優ジャック(ウィル・フェレル)の意向でサマンサ役は一般から公募したのだが、選ばれたイザベル(ニコール・キッドマン)が本当に魔女だった!

ニコール・キッドマンがキュートでした、コメディも良いなぁ。
ウィル・フェレル演ずる主演映画がこけてTVドラマに出ざるをえなくなったツキの無い俳優も笑わせてくれました。
もうちっとダメ度を奮発してくれれば私好みになるんですが、まぁ良しでしょう。

個人的には最後ほんの数シーンだけ登場したアーサーおじさん(スティーヴ・カレル)がお気に入り。
彼が出演しているコメディ映画"The 40Years-Old Virgin"も気になるところ。

関連サイト:「奥様は魔女」公式ホームページ

FROM DUSK TILL DAWN

517JNXFD82L._SL75_.jpgフロム・ダスク・ティル・ドーン
 出演: ジョージ・クルーニー, クエンティン・タランティーノ, ハーヴェイ・カイテル
 監督: ロバート・ロドリゲス
銀行を襲撃し逃亡中のセス(ジョージ・クルーニー)&リチャード(Q.タランティーノ)・ゲッコー兄弟、たどりついたメキシコ「エル・レイ」のトップレスバー「ティティ・ツイスター」はヴァンパイアの巣窟だった!

前半はゲッコー兄弟のハードボイルド・アクション、後半はスプラッタ・ホラーと一粒でニ度おいしい映画
音楽も良いです。
ZZトップやスティーヴィー・レイ・ヴォーンと言ったブルース・ロックの上質なアーティストを揃え、それに無名に近い南部テイスト・メキシカンテイストのアーティストを加える辺り、中々です。

「Everybody Be Cool!」
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Farinelli il Castrato

21S4JG3291L._SL75_.jpgカストラート
 出演:ステファノ・ディオジニ, エンリコ・ロ・ヴェルソ, エリザ・ジルベルシュタイン
 監督:ジェラール・コルビオ

18世紀末のヨーロッパに実在した禁断の声を持つ歌手カストラート、彼らはボーイソプラノを保つために若いうちに去勢されていた。
主人公のファリネッリは3オクターブ半もの声域を持ち、超絶技巧で人々を熱狂させたカストラートの一人だ。
この映画は彼を取り巻く陰謀、政略、裏切りを描く。

現代では失われてしまったカストラートの声を、カウンターテナー「デレク・リー・レイギン」が低音部を担当、高音部は女性ソプラノ歌手「エヴァ・マラス=ゴドレフスカ」が歌い、それをコンピュータで加工合成して創っている。
とにかく、この再現されたカストラートの声が美しい
もうストーリーとかそんなものはどうでも良くてこの声を聴くためだけにでもこの映画を観る価値はある。
まさに天使の歌声

TRAFFIC

41ZKBTKY2GL._SL75_.jpgトラフィック
 出演:ベネチオ・デル・トロ,マイケル・ダグラス,キャサリン=ゼタ・ジョーンズ
 監督:スティーブン・ソダーバーグ
麻薬ルートを巡る群像劇を描いたサスペンス。
麻薬ルートの元であるメキシコの麻薬捜査官(ベネチオ・デル・トロ)、アメリカで麻薬撲滅に乗り出す国家の責任者(マイケル・ダグラス)と麻薬におぼれるその娘、夫を救うため麻薬ルートに手を染める妊娠中の専業主婦(キャサリン=ゼタ・ジョーンズ)を主人公にした3つのドラマが同時並行で描かれる。

同時進行される3つの話はフィルムの色分けがされているため、話が混ざることも無く比較的わかりやすい。
しかしテーマが重い。麻薬犯罪をことさらに深刻に描くことも無く、かといって軽妙に笑い飛ばすこともない絶妙なバランスで描かれている。
音楽も控えめで派手なアクションも抑えられているだけに重いテーマがずっしりと効いてくる。