山口雅也が古本屋で偶然見つけたペイパーバックをアメリカ人の原著者 Samuel X の了承の下に翻訳して出版したと言う体裁を取る作品。
舞台は外国人が妄想するおかしな日本。そこでは、まだ人力車が走り、侍が息づき、家々の門前には鳥居が立ち、遊郭が公認されていた!
死別したカズミ・カアサンの祖国日本のカンノン・シティーに移住してきたトウキョー・サム(トウキョーは母の旧姓)が、奇妙なハラキリ事件、茶室の密室、オイラン連続見立て殺人、相撲取り連続殺人、僧侶消失事件など数々のジャパネスクな難事件に挑む。
いや、もう徹底しておかしな日本に脱帽です。
お気に入りは、続・日本殺人事件収録の「実在の船」。
禅問答を主軸に話が進むため、多少難解ですがオススメです。
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