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しゃにむにGO 23巻

しゃにむにGO 23巻
 著者:羅川 真里茂

県大会終了、ひなこの延久への依存からの離脱、延久のひなこへの依存からの離脱。

居場所を失ったひなこが車椅子テニスという新しい居場所をみつけ、自立しようとする姿はいじましい。
延久も闇雲ながらも、ひなこの居ない現実を受け止めようとする。
今後の展開が気になる。

関連記事:しゃにむにGO 21巻

#そういえば、22巻の感想書いてなかったなぁ。

パシパエーの宴

514F0CYXX3L._SL75_.jpgパシパエーの宴
 著者:とり・みき

「クダンハ、ウソヲイワヌ」

とり・みきのシリアス系の伝奇・怪奇・SF作品を集めた短編集。
くだんに取り組んだ表題作のほか、書き下ろし最新作「鏡地獄」などを含む。

表題作「パシパエーの宴」は南方熊楠、ギリシャ神話まで絡ませた意欲作。
他にも、「石神伝説」の系譜に連なる「甕」など、とり・みきの懐の深さを感じさせる短編集に仕上がっています。
個人的には、ある日目が覚めたら冷蔵庫になっていた少女を描く「冷蔵(庫)人間1号」がお気に入り。

バビロンまで何マイル?

51SMAE1S4KL._SL75_.jpgバビロンまで何マイル?
 著者:川原泉
ブラボー!マルセリーノ、パンとブドウ酒!!

月森二希と真舟有理が、裏山の池で溺れかけていたノームのグノーシスを助け、お礼にもらった改良版「ソロモンの指輪」で、様々な時代にタイムスリップする話。
# 様々といっても白亜紀とルネサンス真っ盛りのイタリアだけですが (^^;;;
主人公2人がチェーザレ・ボルジアの食客として、彼や彼の妹ルクレツィアと絡む2話目が面白い。
権謀術数渦巻く宮中で、のほほんとした主人公2人が、陰謀に巻き込まれたり、巻き込まれなかったり

川原先生独特の哲学的ともいえるセリフ回しと、のほほんとした主人公が楽しめる一品。
残念なのは、文庫版でしか完結編を読むことができず、文字が小さくてぎっしりと書き込まれた文章が読みづらいことか。
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