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出版社占い

以前、takaさんの SecoHanBlog でやっていた文庫本占いの類似品で出版社占いなるものを見つけたので、やってみた。

結果は岩波書店。うーん、微妙だなぁ。
もうちっと、面白い結果が欲しかった。
# 文庫本占いも「新潮社文庫」だったし

自分でも知らなかったのだが、私はお堅い人間だったのだろうか?
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褐色の文豪

51WQFQ0QRWL._SL75_.jpg褐色の文豪
 著者:佐藤賢一

「黒い悪魔」ことデュマ将軍の息子であり、三銃士の著者、大デュマ先生の生涯。
少年時代にナポレオンの敗走を目撃してから軍人には見切りをつけたが、さりとてなりたいものは無し。
そんなデュマが、デュシの翻案による「怪奇ラムレット」(原作シェイクスピア)の舞台を観たことで劇作家を目指し、ついには「三銃士」「モンテクリスト伯」などの傑作を著す話。

とにかくデュマ先生の人物造詣が素晴らしい。
父ちゃん大好きなデュマが、父ちゃんの話題で盛り上がったり、父ちゃんのようになりたいと革命の立役者になりたがったりする所は読んでいて微笑ましい。
晩年の破産後の境涯こそいじましいが、それでも無茶をするあたり憎めません。

佐藤賢一好きには文句無しにオススメ

ネコソギラジカル(上)(中)(下)

51BX8CN1J2L._SL75_.jpg51KAQ16CQ6L._SL75_.jpg5197NYEVFTL._SL75_.jpgネコソギラジカル (上) 十三階段ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種ネコソギラジカル (下) 青色サヴァンと戯言遣い
著者:西尾 維新
講談社NOVELS
関連記事:ヒトクイマジカル?殺戮奇術の匂宮兄妹
買いました〜。

大団円なのか?

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レタス・フライ

406182466X.09._SCTHUMBZZZ_.jpgレタス・フライ
 著者:森博嗣
短編2編とショートショート5編からなる短編集。
無駄な言葉を削ぎ落とした詩的で鋭利な言葉で書かれるショートショート5編は、どれも絶品。

お気に入りは、久々のあの人達が登場する「ラジオの似合う夜」と、煙突掃除人に起こった不思議な出来事を描いた「証明可能な煙突掃除人」
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最近の読書事情

忙しくて、新しい本を読んでる暇があまり無いのだが、JCBカードのポイントが溜まっていたので、オンライン書店ビーケーワンで、森博詞の新作「レタス・フライ」と佐藤賢一の「褐色の文豪」を購入。
そのうち、レビュー書きます。
あと、最近なんとなく小野不由美の「十二国記シリーズ」と、佐藤雅美の「恵比寿屋喜兵衛手控え」を読み返していたので、こちらもそのうちレビューを書きます。

#ここに書いとかないと記事上げるのを忘れそうなものですから(^^;;;

今昔続百鬼?雲

51CY2NYAEGL._SL75_.jpg今昔続百鬼?雲ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 著者:京極夏彦

全身妖怪研究家多々良先生と、伝説収集家沼上君が巻き込まれた不可思議な事件の話。
事件に巻き込まれようが自分の身が危ないときだろうが、いつも妖怪のことしか考えていない多々良先生がなんとなく真相を看破

すべての話に言えることですが、多々良先生は「鳥山石燕 画図百鬼夜行」に描かれる妖怪のことしか考えていません。
そして、クライマックスになると百鬼夜行図に描かれた二重三重の意味に気づき、それを聞いていた犯人が勝手に勘違いして自供し始めると言うなんとも楽しい展開。
しかも多々良先生本人は事件の真相にはまったく気づいていないと言う不思議な話。

最後の話には中野の古本屋もゲスト出演します。
多々良先生ファン必読の一冊。
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屍鬼

412KQV6K53L._SL75_.jpg414PVP4862L._SL75_.jpg屍鬼〈上〉ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
屍鬼〈下〉
 著者:小野不由美

村は死によって包囲されている。

樅を育てて生きてきた外場村は、その夏異常な数の死者に見舞われていた。
前駆症状は軽い貧血に見えるが溶血も失血の痕跡も無い、しかしその後わずか2〜3日で症状が激烈に悪化し、ついには多臓器不全で死に至る。
また、それと前後して村人たちが夜中に転居していくという不可解な現象も起こる。
原因を調べていた医者尾崎と、幼馴染である僧侶静信が達した答えは
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大帝の剣

51QMMMMMY7L._SL75_.jpg51Q5HGQDQ4L._SL75_.jpg大帝の剣〈1〉天魔の章?天魔降臨編・妖魔復活編ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
大帝の剣〈2〉天魔の章?神魔咆哮編・凶魔襲来編ir?t=dogmatismandp-22&l=ur2&o=9
 著者:夢枕獏
蓬髪に珊瑚のかんざしを刺し、アレクサンダー大王の大剣を背負った万源九郎が、豊臣の血を引く娘を連れ、宮本武蔵天草四郎時貞、さらには天空船で宇宙からやってきた黒鉄鬼と丁々発止とやりあう時代伝奇小説。

時代伝奇小説好きにはたまらんのですが
獏さんお得意の大風呂敷の広げすぎで、いまだに終了していない作品。
面白くなってきていただけに残念でならない。
最後の「飛騨大乱編」が出たのは平成4年くらいだったか?
他にも未完の作品はあるが、これも早く決着を付けて欲しい作品のひとつ。
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